涙するコンサート

 昨日定期演奏会でした。

 夜中の12時過ぎまでジュースをのんで、帰宅したのは2時半。

 その後、聞きに来てくれた友人にメッセージ書いたりして、寝たのは4時ごろだったかな?

 バイオリンを始めたのが小学校の1年生の時。

 それまで、ピアノを習っていたが、全然使い物になるレベルでなく、ピアノは最終的にバイエルの81番までしか進んでいない。左手が動くところが無理だった。

 バイオリンは、右手で弓、フィンガリングは左手だけだから、ピアノよりは音を作り易い。もちろん、バイオリン一丁で演奏するにはとても高いテクニックが必要なのだが、「オーケストラ」という、自分はひとつの音だけで何とか音楽を作れる便利なものがあって、これによって救われている。

 小学校2年の終わりまで、京都こどもの音楽教室に通った、その後、中学二年まで自宅で習い続けた。子どものころは好きでやっていたわけでは無い、嫌いで嫌いで仕方なかった。

 音楽教室だと、男女比は1:10ぐらいで、ハーレム状態だったのだが、当時はまだ子どもで、それが如何に素晴らしことか、については認識する余地もなかった。

 大学でオーケストラを始めたことは、男女比は半々ぐらい。

 社会人オーケストラでは、やはり女性の比率がやや高い。

 昨日のプログラムは、

 「ウイリアムテル序曲」

 「真夏の世の夢」

 「シェヘラザード」

 という、全部お話についている音楽。

 ウイリアムテルは、息子の頭の上に乗せたりんごを射貫くという話が有名なオペラ。

 バイオリンはさほど難しい訳でもないが、チェロが7つのパートに分かれる冒頭は、それって最低でも7人は弾ける人がいないとできないよね、という曲で、アマチュアがやるのはちょっと無理がある。

 「真夏の世の夢」は夏至の日の夜に魔法がどうのこうの、というシェイクスピアの原作から作ったメンデルスゾーンのオペラ。メンデルスゾーンは作曲巧者と言うべきか、当たり前だが天才なのだが、一見易しそうに見えて、意外と難しい。どんな曲でもソナタ形式で書かれていれば途中に転調がある。楽器はどんな調整でも同じように演奏できるわけでは無い、管楽器のようにA管・B管を持ち替えたりすることもあるが、弦楽器では普通はやらない。一見聞いている人にも同じようにしか聞こえないだろうが、演奏している方はとても無理なことをしていたりもする。

 昔の作曲家は、意図的にそうした楽器の弱点は使わない、というものだった。特にトランペットとか、「ど み そ」 しか使わないで作曲するとか、まあ無難な使い方をしたりする。

 でも、メンデルスゾーンは難しかったよ。正直この曲だけに自分の練習時間の半分以上は取られてしまった。本来ならメインプログラムの方のシェヘラザードに振り向けたい練習時間がなかなか取れない感じ。

 それでも、三曲バランスよく練習したい。割と、時間を割いて、シェヘラザードの1楽章最後のページとか、1日10回練習する、みたいなノルマを自分に課したりした。

 シェヘラザードも、日本では「シンドバットの冒険」として、良く知られているお話。シンドバットの冒険は、クレヨンしんちゃんで言うところの「カンタムロボ」に相当する劇中話。

 暴君が毎夜毎夜、床を一緒にした女性を殺してしまうので、ある女性が立ち上がって、夜な夜な面白い話をする、というお話。そのなかに冒険する若者を描いたお話が様々登場してくる。その劇中話がシンドバットの冒険として良く知られている。

 最後のピチカートをはじいて曲が終わるとき、自然に涙があふれた。

 年を取って涙腺がゆるくなったか、最近はバイクで走っていても涙出て困ることがあるのだが、舞台上で涙こぼれるとか、何十年ぶりかもしれない。

 そして、とても疲れた。

 疲れたのは練習とか舞台の都合というよりは、「先生の送迎」なんていうどうでもよい仕事を任されているから。

 それって、タクシー使えば良いよね。というだけの話である。

 たまたま、先生を車で送ったことから、その任務に任命されてしまい、まあ仕方なくやっている。結構疲れる。

 自分一人で走るなら、自分のペースで走れるが、誰かを乗せるとき、

 加速はゆっくりスムーズに、減速も衝撃がなく、ブレーキ使っているかどうか微妙なぐらいという丁寧な運転をしている。そして、話相手にもなる。 

 おかげで、つまらない秘密話も聴いてしまうのだが、口止めされている以上誰にも言えない。

 後輩が一人聞きに来てくれて、いわゆる「出待ち」で楽屋口の外に待っていた。

 会ったのは何十年ぶりかわからないが、見た感じ誰だか分からなかった。

 そもそも、裸眼では良く見えてないので、人の顔とか余り判別できない。

 相手が名乗ってくれて助かった。

 しばらく、外で話をしていたが、先生が出てきたので、そこは一旦終わりにして、送迎の仕事にうつった。本当なら喫茶店にでも言って、お茶でもしたいところだったが、演奏会の後って、そういうことが出来ないスケジュールになっている。やっている人もいるにはいるが、それは自分の仕事をほっぽりだして、という事なので、私は余り関心はしない。プロじゃないのだからマネジメントも自己責任なのがアマチュアというもの。

 先生を車に乗せて、打ち上げ会場の四条河原町まで送る。車は、コインパーキングに入れる。御池通五条通に挟まれた路地裏には四条通の南北にいくつものコインパーキングがある。繁華街からは少し離れているがそれは仕方ないところ。年に一回か二回のこと。

 車の運転があるので、お酒は飲めない。

 別に飲めなくても良いのだが、打ち上げの時ぐらいは、ちょっとビールでも飲んでみたい、ぐらいのことは思う。

 日曜の夜だから、宿を取っておく方法もあったのだが、月曜の午前中に車で移動、は

やりたくない選択。昨夜帰ってきて正解だった。

 聞いていたお客さんがどう感じたかは別問題として、自分としては良い演奏会だったと思う。一生の中で心に残る演奏会の内の一つかな。

 ちなみに、引用の記事だが、

 音楽 は役に立った習い事。

 車の運転。 は習い事には入らないと思う。自分でお金出しているし、国家資格だし。

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大人になって、役立ったと感じる習い事。1位は「習字」

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