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AIRYのパフォーマンス「越境」

土曜日、AIRYで、パフォーマンスを見る。

ベランダに、金色と銀色の毛布のようなものがぶら下げられ、その前で、白人女性が白くて長いドレスを着て、その裾を四角い金盥(バット)の水に浸している。ギターが、本来の弾き方ではない演奏をしている。ブリッジより後ろの弦をはじいたり、南部鉄っぽい風鈴をピックの代わりにして弦をこすったり。エフェクターというか、足で操作して、事前にプログラムされた音も加わる。

その音に乗って、女性は、スポイトから墨汁をバットに垂らす。すそが次第に黒くなっていく。

これは、海外から山梨に来たアーティスト(ベルリン在住のシャーロット・コルゲートさん)と、山梨在住のミュージシャン(龍野充さん)とのコラボレーションである。

パフォーマンス終了後、彼女のまとっていた白いドレスが室内にぶら下げられる。

そして数人の見物人とアーティストらの座談会となる。毛布のようなものは、難民が寒さを防ぐために身にまとうもの。そして、白はヨーロッパを、黒は難民を象徴する。面白い。

やはり「ことば」が加わることで、パフォーマンスが生きて来る。

そして、見物人の一人が、このドレスに「空蝉」と名前をつける(その意味をアーティストがどこまで理解したか覚束ないが)。けっこういいネーミングだね。

今回、ギターは脇役になってしまったが、ぶつかり合ったらさらに、エキサイティングになっただろう。

以下、AIRYさんのフェイスブックから。

【滞在作家x山梨作家シリーズ?】

「越境_Another Drop in the Ocean」

シャーロット・コルゲート/インスタレーション・パフォーマンス(ドイツ)x 龍野 充/ギター(山梨) 

◇コルゲートのアート実践は、社会的または文化的、時には政治的な問題を扱う。社会生活で生じる個人的な境界とそれをコントロールする感覚、コミュニティのグループ内で知覚される境界線など人々の限界、差異、猥褻、暴力、親密さ、自律性などのテーマが大きな部分を占める。山梨の印象はベルリンに比べて静か・雄大・力強い・守られている。ヨーロッパでは、ある一日に1300人以上アフリカ・中東の難民が地中海で保護されたという事実を多比させて考え、インスタレーションとパフォーマンスで表現する。

龍野甲府市出身のギタリストであり、中学時代からギターを始めセッションに多数参加して腕を磨いている。桜座スタッフとして「桜座ジャム」を毎月開催、セッションホストを多数こなす若き有望な音楽家であり、ジャズや即興音楽に造詣が深い。4回行われるコルゲートのパフォーマンスにライブギターでコラボレーションして、ベルリンと山梨を結ぶ。