読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ソニービル 半世紀の歴史に幕<日本の家電はアナログでは世界に並ぶものがなく、黄金時代を築いた>?<、デジタル化に遅れて撤退を重ねた。ソニーの誇る「世界初」の製品群の多くは、アナログ王国の敗北の歴史でも

日刊工業新聞電子版 2016/12/8(木) 14:48配信

SONY”を壊し、ソニーは再びイケてるデジタルメディア企業になれるか?

東京・銀座のソニービル。解体後は「ソニーパーク」として運用される

Its a Sony

 12月6日の産業春秋欄に、銀座のソニービルのことを書いた。来年4月の取り壊しが決まり、それまで「Its a Sony展」という特別イベントを開催している。有名ならせん状のフロアをぐるぐる回って上がったのは、十数年ぶりかもしれない。それだけソニーの魅力が途絶えていた証のようにも思えた。

 ずらりと並んだ創業以来の代表製品は、戦後日本の音響・映像・情報機器の歴史と呼ぶにふさわしい豪華なものだ。平日にもかかわらず、熱心に説明を読む老若男女が少なくなかった。しかし少年時代から多くの製品を買い、また担当記者として長く取材させてもらった自分には、やや物足りなく感じられる部分もあった。

 日本の家電はアナログでは世界に並ぶものがなく、黄金時代を築いた。その後、デジタル化に遅れて撤退を重ねた。

   ★のは、どうしてか

ソニーの誇る「世界初」の製品群の多くは、アナログ王国の敗北の歴史でもある。

 そうした中でも、ソニーは自らが「革新的な企業」−かつて同社幹部から聞いた言葉だと「イケてるデジタルメディア企業」だという姿勢を崩さなかった。対外的にはまだしも、社員自らがそう信じ込んでいた節がある。そのせいか、彼らの中には”負け”を直視することを嫌う様子がある。

 「Its a Sony展」では、自律型エンタテインメントロボット「AIBO」を試作品から最終製品まで並べ、またゲーム機「プレイステーション」も歴代マシンを展示する充実ぶり。それに比べて家庭用ビデオ録画機「ベータマックス」は、ごく初期の2機種と、録画専用の「ベータムービー」のみ。携帯録音・再生機で一時、日本標準となり、生前の大賀典雄氏が「マイ・サン(我が息子)」と誇ったMD(ミニディスク)も目立たなかった。

 どちらも結果的に競争に敗れた規格だ。しかしベータの基本性能の高さや、他方式では実現できなかったトリックプレイ、光磁気(MO)記録技術をいち早く採用したMDの先進性こそが、ソニーらしさではなかったか。

 かつてのソニーの取材の印象は、ひたすらに真面目で不器用で、技術の話になると際限なく説明を続ける技術者と、やたらスタイルにこだわるマーケティングや企画の担当者に二極化するのが特徴だった。どちらが「Its a Sony」なのかは分からない。ただ、その両方ともが次の時代を見いだせなかったことが、ソニーの苦境を招いた。ソニー復活は「いい格好」を捨てて敗北を認め、それを克服するところから始まるに違いない。

 そう思いながら会場を回り、隅の方の機器を見つけて、やや異なる印象を持った。「HiTBiT」ブランドのパソコンや、光ディスクのないHDD録画機「クリップオン」。ソニーがいち早く開発し、市場投入した製品は少なくない。ある時期までのソニーは、試行錯誤を恐れない企業だった。その遺伝子が今に受け継がれているなら、きっと新しい芽が出てくるだろう。

 ソニーの「いい格好」の象徴ともいえる東京・銀座のソニービルは解体後、しばらく広場型の「ソニーパーク」として運用するという。いずれ再建する考えはあるそうだが、すぐには建て直さないことに、今のソニーの”踊り場的状況”をみることができる。

 勝てる技術と製品をみいだした時に、新たなソニービルを建設し、世界に発信してもらいたい。その時期を、楽しみに待とう。

.

【関連記事】

VAIO、デザイン重視に回帰−今夏にカジュアルモデルのPCを市場投入、“往年のファン”取り戻す

富士通レノボとパソコン事業統合−合弁設立後に傘下入り、田中社長「甘えの構造を排す」

トヨタ、4万円の手のひらサイズの会話型ロボ「KIROBOmini」発売−生産はVAIOが担当

「日の丸パソコン」構想はなぜ頓挫したのか。東芝富士通VAIO、事業統合白紙に−日本産業パートナーズが交渉降りる

規模がモノをいうパソコン業界−VAIOはなぜ小規模でも生き残れたのか

最終更新:2016/12/8(木) 14:48

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーーー

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161208-00010002-nkogyo-ind

ソニービル 半世紀の歴史に幕

3/31(金) 21:14 掲載 .

音楽イベントなどで閉館を迎えた銀座の「ソニービル」(左)(31日、東京・中央区で)=米山要撮影(読売新聞)

東京・銀座のソニービル、50年の歴史に幕

 高度経済成長の象徴として親しまれた東京・銀座のソニービルが31日、営業を終了し、50年の歴史に幕を下ろした。(読売新聞)

[続きを読む] .

詳しく知る

1966年開業 年間400万人が来館する人気スポットとして親しまれた

出典:産経新聞 3/31(金)

.

地上部分を壊し2018〜20年までイベント開場に活用、22年に新ビル

出典:時事通信 3/31(金)

.

ソニーは再びイケてるデジタルメディア企業になれるか

出典:日刊工業新聞電子版 2016/12/8(木)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーーー

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6235098