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エリーザベト・クールマン 

2017/4/7金 19:00- 東京文化会館 小ホール

■出演

メゾ・ソプラノ:エリーザベト・クールマン

ピアノ:エドゥアルド・クトロヴァッツ

■曲目

【TELL ME THE TRUTH】

シューベルト

 バッカス賛歌 (1) D801

 星 D684

 ロマンス(《ロザムンデ》 D797 より

H.ライター:即物的なロマンス( 《皆で同じ列車に座って》 より

シューベルト:憂い D772

H.ライター:墓場の老婆( 《皆で同じ列車に座って》 より)

シューベルト

 連祷 D343

 バッカス賛歌 (2) D801

H.ライター:不信任決議( 《皆で同じ列車に座って》 より)

シューベルト

 嘆き D415

 スイスの歌 D559

H.ライター:猫のために( 《皆で同じ列車に座って》 より)

シューベルト

 孤独な男 D800

 バッカス賛歌(3) D801

(休憩)

リスト:《ペトラルカの3つのソネット》 S270

 その日までいつくしみくださる

 平和は見いだせず

 私は地上に天使のような姿を見た

ブリテン:《4つのキャバレー・ソング》

 カリプソ

 恋の真実を言って

 ジョニー

 葬送のブルース

[アンコール]

シューベルトシューベルト : 糸を紡ぐグレートヒェン D118

リスト : それは素晴らしいこと S314

ライター:ある女性歌手の肖像

春祭ワーグナーシリーズで人気のメゾ・ソプラノ、エリーザベト・クールマンのコンサートに行ってきました。

楽しかったー!オペラだけでは見られない彼女の一面が見られました。彼女、リズム感もいいしジャズも似合いそう。張りがあって深みと温かさがあって真っ直ぐな声、高音の響きも素晴らしく、音程もリズム感も抜群。何て素敵な声なんでしょう。言葉の発音もとてもクリアで、彼女の口から聞くとドイツ語って綺麗な言葉だな、と思わされる。滲み出てくるお人柄も、知的で温かくて美しくて。

前半は、シューベルトの歌曲を、少し現代的なニュアンスもあるライターでつないで一つの作品に仕立てたもの。あまり歌曲には慣れていない私ですが、ライターの曲も面白かったし、何よりライターを挟むことでかえってシューベルトの歌曲の美しさが際立つのが印象的。

展覧会の絵”みたいな構成で、「バッカス賛歌」がプロムナードみたいな役割を果たしていました。こういうプログラム、洒落てますねー。

後半は、リストとブリテン。どちらもよかったのですが、ジャズっぽいブリテンが、彼女の雰囲気に合っていてよかったなー!ドイツ語だけじゃなく、英語の発音もとてもきれいだったのが印象的。

ほぼ満席の会場の大声援にこたえて、アンコールも3曲、大満足のコンサートでした。

オペラや歌曲に留まらない可能性を感じさせるプログラムで、彼女、最近欧州ではいわゆる演出つきのオペラには出ていないようですが、このコンサートを聴いていて、いろいろとオペラ以外でやりたいことがあるんだろうなぁという気がしました。

ところで、ピアニストの渋いオジサマ、クトロヴァッツさんが、何ともいい味を出してました。YAMAHAのピアノで奏でるちょっと硬質な音が、実に気持ちよいリズムで響く。クールマンとも息がぴったりで、掛け合い部分も楽しかった。歌手のコンサートは、伴奏も重要だと思うのですが、その点でも非常にレベルが高かったです。