池田理代子展

阪高島屋でやっていたので見に行きました。

デビュー50周年記念だそうです。

最初に週刊マーガレットなど池田理代子の表紙の号がずらーっと並んでいます。

あとは原画中心の展示です。やはり一番多いのは「ベルサイユのばら」ですね。宝塚の衣装まで展示されていました。

ただ、原画が見られるのは興味深いには違いないのですが、原画を並べているだけで工夫がないような気もしました。大和和紀展の時は、仕事机が再現してあったり、資料に使った本が並べられていたりしましたし、それに「あさきゆめみし」のカラーイラストがあまりにも緻密でそれ自体1枚の絵として鑑賞できるものだったということがあると思います。

オルフェウスの窓が再現されていたのは面白かったです。ちゃんとイザークがのぞいています。イザークと目が合ったら悲恋に陥る…?

価値があるとすれば、図録に当たる「オフィシャルブック」です。

池田理代子本人のロングインタビューに、萩尾望都との対談、木原敏江との対談。萩尾望都とはあまり接点があるように思わなかったのですが、ずっと交流はあったのですね。「この娘うります!」のプランタンがまさかと思ったら本当にオスカル様をモデルにしていた…なんて話も出て。

木原敏江は同時期に週刊マーガレットで連載を持っていた人気作家なので接点があるのはわかりますが、編集部のバスハイクで意気投合したなんて言う話が出ておもしろかったです。

また、当時の担当編集者さんの話もあります。ベルばらの連載前、「源氏物語」を書かないかと言う提案をしたことがあったそうです。ついでにこの編集さん、大和和紀にも「源氏物語を描きませんか」と勧めていたとか…。ひょっとして大和和紀の「ラブパック」はその流れで生まれた作品だったりして??

でもやっぱり私は道を誤っていたような気がしました。

華麗で華やかな池田理代子の絵…。「オルフェウスの窓」なんかもうどっぷりハマったんですが、それは物語があまりにもハラハラドキドキの連続で…。

ちょうどそのころ、萩尾望都など「24年組」に走りまして。萩尾望都竹宮恵子を読んで、今までの少女マンガから脱却するんだーという意気込みに同調しました。目に星が入っているとか、バックに花を散らすとか、長すぎる足とか、そんな定番表現をやめようという意識に私も感化され、「新しい表現」を目指さなきゃ…と思いました。池田理代子は絵柄は古典的少女マンガですが、内容がしっかりしていて文学的香気があったのでそれでもいいと思いましたが、私は24年組の革新を目指そうと思ってしまいました。

それが間違いだったんですね。もっと少女マンガらしい華やかな作風を身に着けるようにした方がよかったのに。萩尾望都じゃなくて池田理代子を目指すべきだったのに。池田理代子でも目標としては高すぎますが、自分の描きたいものを考えたら方向としてはそっちだっただろうに…。本当に自分のことは自分でわからないものです。

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