貴女に捧げる小説・江さに(興味のないひとはスルーお願いします)

今回は友達のすおうさんちのお子をお借りして、小説にさせていただきました

リクは日常らぶ

ではでは、どうぞー

じめじめとした梅雨も終わり、暑い日差しが日々を照らしている。

凪は洗濯物を終えて、部屋に戻るところだった。

さすがに男性に自分の下着などを洗わせるのは恥ずかしい。

外に干すのもなんだか照れる。

部屋干しはすっきりしないが、みられるよりはマシである。

洗濯物を干し終えると、部屋の外をうろうろしている長身の影に気づく。

「江雪さん?」

ぴたっと影が止まる。

「江雪さん、なにか御用ですか?」

障子をあけてみれば、そこに江雪が立っていた。

妙にそわそわしているし、凪の部屋にくるのもめずらしい。

「あ、あの」

「?」

「その、ですね」

なにやら挙動不審な江雪に、凪は首を傾げる。

「きょ、今日は良いお天気ですね」

「ええ、暑いですけど」

「そうですね」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「江雪さん、汗がすごいですよ?」

普段は涼し気な顔をしているのに、いまは汗をだらだら流している。

あまりにひどいので熱でもあるのではないかと、凪は江雪の額に手を伸ばす。

びくっ、と江雪が身を引いた。

「江雪さん?」

本当にへんだ。

江雪は真っ赤な顔でぼそぼそとなにかをつぶやいた。

「え?」

凪はもう一度聴き返した。

「ちょっと、そこに座ってください」

江雪が座布団を指差す。

凪は素直に従った。

すると、しばらく立ち尽くしていた江雪が、急にしゃがみこんで寝転がる。

いわゆる、膝枕。

「えっと?」

「私たちは恋人同士、ですよね?」

江雪が顔を向こうに向けたままつぶやく。

耳が赤い。

「もしかして、甘えたいんですか?」

凪がそういうと、江雪が黙り込んだ。

その通りらしい。

「江雪さん、可愛い」

凪がくすっと笑う。

「たまにはこういうのも悪くないでしょう?」

「そうですね、恋人同士なんだからこれくらい当たり前ですよね」

二人ともお互いに恥ずかしがってはいるが。

こうして過ごすのも悪くない。

ちりんとそよ風に吹かれて風鈴が鳴る。

「いつか戦いが終わったら」

凪は江雪の髪を手で梳きながら遠くを見た。

「みんないなくなってしまうんでしょうか?」

「私は貴女のそばにいますよ」

江雪は凪の手に指を絡ませる。

「たとえこの身が失われようと魂は貴女のそばに」

「江雪さん…」

「愛してますよ、凪」

ちゅっと指先に江雪がキスをする。

「このところ貴女は忙しそうで、まったく相手にされませんでしたけど」

江雪が拗ねたように唇を尖らせる。

一緒の時間が欲しかったのだ。

二人きりで過ごす時間が。

「江雪さんって時々小さな子供みたいになるときがありますよね」

「そう、ですか?」

「はい」

凪がにっこり笑う。

「そういう江雪さんのこともキライじゃないです」

「ちゃんと「愛してる」といわれたいのですが」

「えっと…」

「いってくれないのですか?」

「そんな悲しそうな顔しないでください」

「じゃ、言ってください」

「あ、愛してます」

「私もです」

凪の頭を抱いて、江雪がキスをする。

甘い、甘い恋人の時間。

いまだけはしあわせでいいのかもしれない。

これから先なにがあっても。

この時間は宝物になる。

きっと永遠に。