名古屋城周辺「頭が高い」? 景観維持、建物高さ制限へ

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名古屋テレビ塔のスカイデッキから望む名古屋城天守名古屋市中区

 名古屋市は、名古屋城天守から半径1キロ以内の建物の高さを「標高50メートル以下」に制限するなどの建築規制の方針を固めた。城からの見晴らしや城を望む景観を守り、観光資源としての魅力を保つ狙い。従来は規制の基準はなく、地権者らには反発もあるという。

 市が2日、市広告・景観審議会(会長=溝口正人・名古屋市立大院教授)にこうした規制案を諮問した。

 案は、名古屋城天守の展望室から見える街並みや山並みの景観を妨げないよう、原則として外堀通より北側で、天守から半径1キロ以内の建物の高さを標高50メートルに制限する。城内外から見上げる天守の背景に、建物が入り込まないようにする狙いもある。

 天守より南側の三之丸エリアにはすでに高層建物があるため、高さ制限は天守と同じ標高62メートルとする。また、城内の本丸と西之丸が代表的な天守の撮影場所のため、背景になる城西側と北側の一部では1〜1・5キロの範囲で同80〜140メートルの高さ制限を導入する。

 名古屋テレビ塔のスカイデッキ(同約100メートル)からの眺めも重視。天守との間にある建物には視界を遮らないよう求める。だが対象は繁華街の栄地区で、地権者らに規制への反発が強いため、具体的な制限値は明記せず「眺望への配慮を求める」との表現にとどめた。

 規制は景観法に基づく景観計画にあたり、強制力はない。2014年2月、河村たかし市長が審議会に諮問。15年10月に示された答申案を基に、市が検討を進めていた。市は今年10月にも答申を受け、今年度中に確定を目指す。周知期間を経て、来年秋にも施行する考えだ。

 城の眺望景観を守る目的の周辺建物の高さ規制は、熊本城(熊本市)や松本城(長野県松本市)などで導入されているという。(関謙次)

http://digital.asahi.com/articles/ASK824S9MK82OIPE01F.html?_requesturl=articles%2FASK824S9MK82OIPE01F.html&rm=292

朝日新聞2017年8月3日付記事より引用

天守がある城の周囲の建物の高さ制限は、城の景観保護として各地の城でも行われているのでこれは自然な流れでしょう。

徳川家康が生まれた岡崎城では、徳川家祖先の松平家菩提寺大樹寺が見えるように、この間の距離約3kmをビスタラインと呼び、岡崎市ではこの間の建物の高さ制限をしています。

これは徳川三代将軍家光が、寛永18年(1641)、家康の十七回忌を機に、徳川家の祖先である松平家菩提寺である大樹寺の伽藍の大造営を行う際に、「祖父生誕の地を望めるように」との想いを守るため、本堂から三門、総門(現在は大樹寺小学校南門)を通して、その真中に岡崎城が望めるように伽藍を配置したことに由来しています。

 また、歴代の岡崎城主は、天守閣から毎日ここに向かって拝礼したとも伝えられています。

 時は移り、岡崎城も再建されましたが、大樹寺から岡崎城を望む歴史的眺望は往時のまま(約370年前)で、門越しに望む岡崎城は、まるで額の中の絵のようです。

http://www.city.okazaki.lg.jp/1100/1184/1169/p006107.html

岡崎市のサイトより引用

この岡崎市のサイトを見ると、写真で大樹寺から岡崎城天守を見ることができるのが分かります。徳川家康や祖先の松平家を大切にしたい岡崎市の想いががとても良く伝わります。いつかこの大樹寺から岡崎城を眺めてみたいです。(YUKIにゃん)